曲げ性/成形性/深絞り性/複合成形性/張り出し性
”材質及びその他の品質”に分類されている用語のうち、『曲げ性』、『成形性』、『深絞り性』、『複合成形性』、『張り出し性』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の用途別製品及び品質に関する主な用語として、鉄鋼用語(製品及び品質)(JIS G 0203)において、”材質及びその他の品質”に分類されている用語には、以下の、『曲げ性』、『成形性』、『深絞り性』、『複合成形性』、『張り出し性』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(製品及び品質)
⇒【材質及びその他の品質】
分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 材質及びその他の品質
番号: 5241
用語: 曲げ性
定義:
割れを生ずることなく曲げ得る程度。
対応英語(参考):
bendability
分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 材質及びその他の品質
番号: 5242
用語: 成形性
定義:
割れを生ずることなく所要の形状に成形し得る程度。
対応英語(参考):
formability
分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 材質及びその他の品質
番号: 5243
用語: 深絞り性
定義:
ダイス面上の素材がダイス孔穴内へ絞り込まれ得る程度。
その程度によって、絞り性、深絞り性、超深絞り性に区分して呼ばれる。
対応英語(参考):
deep drawability
分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 材質及びその他の品質
番号: 5244
用語: 複合成形性
定義:
深絞り、張出し、伸びフランジ、曲げなどの組合せ成形を行い得る程度。例えば、絞り-張り出し複合成形性などがある。
対応英語(参考):
combined formability
分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 材質及びその他の品質
番号: 5245
用語: 張り出し性
定義:
平板又は既に成形された製品の一部をふくらまし、突き出して所定の形状寸法に成形し得る程度。
対応英語(参考):
stretchability
例えば、板金加工の分野においては、曲げ性の良い材料は曲げ加工がしやすいなど、大切なパラメータになります。
バネ性のある板材などは、曲げ時のスプリングバックなどがあり加工がし難いことや、焼きの入った材料では、曲げ加工時に簡単に割れが生じるなどがあります。
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