鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

溶鋼分析値(とりべ分析値)/製品分析値/炭素当量



”材質及びその他の品質”に分類されている用語のうち、『溶鋼分析値(とりべ分析値)』、『製品分析値』、『炭素当量』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の用途別製品及び品質に関する主な用語として、鉄鋼用語(製品及び品質)(JIS G 0203)において、”材質及びその他の品質”に分類されている用語には、以下の、『溶鋼分析値(とりべ分析値)』、『製品分析値』、『炭素当量』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(製品及び品質)
⇒【材質及びその他の品質】


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 材質及びその他の品質

番号: 5101

用語: 溶鋼分析値(とりべ分析値)

定義:
一般に溶鋼がとりべから鋳型に注入され凝固するまでの過程で採取した分析試料について行った分析値。
溶鋼の平均化学成分を示し、鋼材の化学成分は、溶鋼分析値(又はとりべ分析値)で示される。
注1)
とりべ分析値という用語は、なるべく用いないことが望ましい。

対応英語(参考):
cast analysis,
ladle analysis


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 材質及びその他の品質

番号: 5102

用語: 製品分析値

定義:
鋼材から採取した分析試料について行った分析値。

対応英語(参考):
product analysis


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 材質及びその他の品質

番号: 5103

用語: 炭素当量

定義:
炭素以外の元素の影響力を炭素量に換算したもの。
引張強さに対する炭素当量、溶接部最高硬さに対する炭素当量などがよく用いられる。
JISでは溶接性に関し次の式を採用している。
炭素当量% = C+(Mn/6)+(Si/24)+(Ni/40)+(Cr/5)+(Mo/4)+(V/14)

対応英語(参考):
carbon equivalent