鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

はだ焼鋼/強じん鋼/ステンレス鋼



”鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)”に分類されている用語のうち、『はだ焼鋼』、『強じん鋼』、『ステンレス鋼』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の用途別製品及び品質に関する主な用語として、鉄鋼用語(製品及び品質)(JIS G 0203)において、”鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)”に分類されている用語には、以下の、『はだ焼鋼』、『強じん鋼』、『ステンレス鋼』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(製品及び品質)
⇒【鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)】


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)

番号: 4105

用語: はだ焼鋼

定義:
低炭素鋼及び低炭素合金鋼で主として浸炭焼入れによって表面硬化させる鋼。

対応英語(参考):
steels for case hardening


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)

番号: 4106

用語: 強じん鋼

定義:
焼入焼戻しによって強度とじん性を向上させて用いられる鋼。

対応英語(参考):
-


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)

番号: 4201

用語: ステンレス鋼

定義:
耐食性を向上させる目的で、クロム又はクロムとニッケルを含有させた合金鋼。
(※1)
一般にはクロム含有量が約10.5%以上の鋼をステンレス鋼といい、主としてその組織によって、マルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト系、オーステナイト・フェライト系及び析出硬化系の五つに分類される。

対応英語(参考):
stainless steels


(※1)
合金鋼とは、一般的な定義としては、鋼の性質を改善向上させるため、又は所定の性質をもたせるために合金元素を1種又は2種以上含有させた鋼のことで、便宜上、合金元素含有量の多少によって、高合金鋼又は低合金鋼ということもあります。