フェライト系耐熱鋼/オーステナイト系耐熱鋼/析出硬化系耐熱鋼
”鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)”に分類されている用語のうち、『フェライト系耐熱鋼』、『オーステナイト系耐熱鋼』、『析出硬化系耐熱鋼』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の用途別製品及び品質に関する主な用語として、鉄鋼用語(製品及び品質)(JIS G 0203)において、”鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)”に分類されている用語には、以下の、『フェライト系耐熱鋼』、『オーステナイト系耐熱鋼』、『析出硬化系耐熱鋼』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(製品及び品質)
⇒【鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)】
分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)
番号: 4303
用語: フェライト系耐熱鋼
定義:
フェライト組織を示す耐熱鋼。
一般に熱膨張係数が小さく、熱伝導度が大きいため熱応力が小さく、低温度におけるクリープ強さや降伏点が高い特徴をもつ。
対応英語(参考):
ferritic heat resisting steels
分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)
番号: 4304
用語: オーステナイト系耐熱鋼
定義:
オーステナイト組織を示す耐熱鋼。
耐高温酸化性と高い高温強度をもち、一般にじん性が高く、成形性、溶接性も優れている。
対応英語(参考):
austenitic heat resisting steels
分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)
番号: 4305
用語: 析出硬化系耐熱鋼
定義:
析出硬化性を与える元素を添加し、熱処理によって優れた高温強度をもつ耐熱鋼。
対応英語(参考):
precipitation hardening heat resisting steels
(※1)
耐熱鋼に関連するJIS規格には、以下などがあります。
JISG4310
ステンレス鋼板及び耐熱鋼板質量算出方法
JIS G 4311
耐熱鋼棒
JIS G 4312
耐熱鋼板
JIS G 5122
耐熱鋼及び耐熱合金鋳造品
JIS G 7601
耐熱鋼及び合金(ISO仕様)
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