安定化ステンレス鋼/析出硬化系ステンレス鋼/快削ステンレス鋼
”鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)”に分類されている用語のうち、『安定化ステンレス鋼』、『析出硬化系ステンレス鋼』、『快削ステンレス鋼』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の用途別製品及び品質に関する主な用語として、鉄鋼用語(製品及び品質)(JIS G 0203)において、”鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)”に分類されている用語には、以下の、『安定化ステンレス鋼』、『析出硬化系ステンレス鋼』、『快削ステンレス鋼』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(製品及び品質)
⇒【鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)】
分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)
番号: 4207
用語: 安定化ステンレス鋼
定義:
チタン、ニオブ、ジリコニウム又はそれらの組合せを少量添加し、クロム炭化物の析出による耐食性の劣化を改善したオーステナイト系ステンレス鋼。(※1)
対応英語(参考):
stabilized stainless steels
分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)
番号: 4208
用語: 析出硬化系ステンレス鋼
定義:
アルミニウム、銅などの元素を少量添加し、熱処理によってこれらの元素の化合物などを析出させて硬化する性質をもたせたステンレス鋼。
対応英語(参考):
precipitation hardening stainless steels
分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(熱処理用鋼、特殊用途鋼)
番号: 4209
用語: 快削ステンレス鋼
定義:
りん、硫黄、セレンなどの元素を少量添加して被削性を改善したステンレス鋼。
対応英語(参考):
free-cutting stainless steels
(※1)
オーステナイト系ステンレス鋼とは、常温においてもオーステナイト組織を示すステンレス鋼のことで、熱処理によって硬化せず、一般に非磁性であり、18%クロム8%ニッケル(18-8)鋼がその代表的なものです。
[ 鉄鋼用語 > 鋼材-熱処理用鋼,特殊用途鋼 ]