鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

絞り用鋼板/深絞り用鋼板/非時効性深絞り用鋼板



”鋼材(用途別)”に分類されている用語のうち、『絞り用鋼板』、『深絞り用鋼板』、『非時効性深絞り用鋼板』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の用途別製品及び品質に関する主な用語として、鉄鋼用語(製品及び品質)(JIS G 0203)において、”鋼材(用途別)”に分類されている用語には、以下の、『絞り用鋼板』、『深絞り用鋼板』、『非時効性深絞り用鋼板』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(製品及び品質)
⇒【鋼材(用途別)】


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)

番号: 3101

用語: 絞り用鋼板

定義:
自動車用部品、電気機械部品、車両、建築部材その他、冷間成形性を重視して製造された薄鋼板。

対応英語(参考):
steel sheets for drawing


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)

番号: 3102

用語: 深絞り用鋼板

定義:
自動車、電気機械部品その他、冷間での良好な深絞り加工性及び絞り加工後の表面の肌荒れ防止を重視して製造された薄鋼板。

対応英語(参考):
steel sheets for deep drawing


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)

番号: 3103

用語: 非時効性深絞り用鋼板

定義:
通常アルミ(ニウム)キルド処理などによって、6ヶ月程度の非時効性
(※1)を保証した冷間圧延深絞り用鋼板。

対応英語(参考):
non-ageing steel sheets for deep drawing


(※1)
非時効性とは、機械的性質及び加工性が実用上支障をきたすような経時変化をしない性質のことで、一般に深絞り用冷間圧延鋼板について要求される性質で、通常、加工の際にストレッチャストレーンを生じない性質のことをいいます。