鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

電磁軟鉄棒,電磁軟鉄板/磁極用鋼板



”鋼材(用途別)”に分類されている用語のうち、『電磁軟鉄棒,電磁軟鉄板』、『磁極用鋼板』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の用途別製品及び品質に関する主な用語として、鉄鋼用語(製品及び品質)(JIS G 0203)において、”鋼材(用途別)”に分類されている用語には、以下の、『電磁軟鉄棒,電磁軟鉄板』、『磁極用鋼板』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(製品及び品質)
⇒【鋼材(用途別)】


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)

番号: 3705

用語: 電磁軟鉄棒,電磁軟鉄板

定義:
純鉄又は純鉄
(※1)に近いもので製造された鉄棒又は鉄板。
主として直流機器の鉄心、接極子などに用いられる。

対応英語(参考):
soft magnetic iron bar and sheet


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)

番号: 3706

用語: 磁極用鋼板(※2)

定義:
降伏点、引張強さ及び磁束密度が高い熱間圧延鋼板。
回転電気機器の磁極に用いられる。

対応英語(参考):
steel sheets for pole core


(※1)
純鉄とは、炭素その他の不純物元素が非常に少ない鉄のことです。
不純物元素の限界についての明確な区分はないが、炭素含有量0.02%程度まで純鉄と称されていて、電解鉄、アームコ鉄、カーボニル鉄、還元鉄などは、純鉄として取り扱われています。

(※2)
磁極用鋼板については、以下のJIS規格があります。

JIS C 2555
磁極用鋼板及び鋼帯

この規格では、主として回転電気機械の磁極及び継鉄に用いる磁極用鋼板及び鋼帯について規定されています。