鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

方向性電磁鋼帯/無方向性電磁鋼帯



”鋼材(用途別)”に分類されている用語のうち、『方向性電磁鋼帯』、『無方向性電磁鋼帯』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の用途別製品及び品質に関する主な用語として、鉄鋼用語(製品及び品質)(JIS G 0203)において、”鋼材(用途別)”に分類されている用語には、以下の、『方向性電磁鋼帯』、『無方向性電磁鋼帯』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(製品及び品質)
⇒【鋼材(用途別)】


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)

番号: 3703

用語: 方向性電磁鋼帯(※1)

定義:
けい素鋼の結晶の磁化容易軸を圧延方向に配向させ、優れた磁気特性を持たせた冷間圧延電磁鋼帯。
電動機、発電器、変圧器、その他の電気機器に用いられる。
なお、配向性を一段と高め、磁気特性を更に向上させたものを高磁束密度方向性電磁鋼帯という。

対応英語(参考):
grain-oriented magnetic steel sheet and strip


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)

番号: 3704

用語: 無方向性電磁鋼帯(※2)

定義:
磁気特性に方向性を付与していない電磁鋼帯。電動機、発電器、変圧器、その他の電気機器に用いられる。
所期の磁気特性を得るための最終熱処理を製造業者が行わず鋼帯の使用者が行う電磁鋼帯をセミプロセス電磁鋼帯という。

対応英語(参考):
non-oriented magnetic steel sheet and strip


(※1)
方向性電磁鋼帯については、以下のJIS規格があります。

JIS C 2553
方向性電磁鋼帯

この規格では、両面に絶縁皮膜をもつ方向性電磁鋼帯について(特に、磁気特性、寸法・形状及びその許容差について)規定されています。

(※2)
無方向性電磁鋼帯については、以下のJIS規格があります。

JIS C 2552
無方向性電磁鋼帯

この規格では、両面に絶縁皮膜をもつ無方向性電磁鋼帯について(特に、磁気特性、寸法・形状及びその許容差について)規定されています。