鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

低温用鋼材/高張力鋼/調質高張力鋼/非調質高張力鋼



”鋼材(用途別)”に分類されている用語のうち、『低温用鋼材』、『高張力鋼』、『調質高張力鋼』、『非調質高張力鋼』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の用途別製品及び品質に関する主な用語として、鉄鋼用語(製品及び品質)(JIS G 0203)において、”鋼材(用途別)”に分類されている用語には、以下の、『低温用鋼材』、『高張力鋼』、『調質高張力鋼』、『非調質高張力鋼』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(製品及び品質)
⇒【鋼材(用途別)】


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)

番号: 3508

用語: 低温用鋼材

定義:
低温下で使用される容器設備及び構造用として、低温靭性(じん性)及び溶接性を重視して製造された鋼材。
使用温度によって炭素鋼、低合金鋼、2.5%Ni鋼、3.5%Ni鋼、9%Ni鋼、オーステナイト系ステンレス鋼などがある。

対応英語(参考):
steels for low temperature service


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)

番号: 3509

用語: 高張力鋼

定義:
建築、橋、船舶、車両その他の構造物及び圧力容器用として、通常、引張強さ490N/mm2以上で溶接性、切欠きじん性及び加工性も重視して製造された鋼材。
自動車用冷延鋼板では引張強さ340490N/mm2以上を高張力鋼という。

対応英語(参考):
high tensile strength steels


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)

番号: 3510

用語: 調質高張力鋼

定義:
焼入焼戻しを行うことによって高張力鋼としての性質を与えた鋼材。

対応英語(参考):
quenched and tempered high tensile strength steels


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)

番号: 3511

用語: 非調質高張力鋼

定義:
圧延のまま、又は焼ならしの状態で高張力鋼としての性質を与えた鋼材。

対応英語(参考):
as roned or normalized high tensile strength steels