鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

被覆アーク溶接棒心線用線材/冷間圧造用炭素鋼線材



”鋼材(用途別)”に分類されている用語のうち、『被覆アーク溶接棒心線用線材』、『冷間圧造用炭素鋼線材』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の用途別製品及び品質に関する主な用語として、鉄鋼用語(製品及び品質)(JIS G 0203)において、”鋼材(用途別)”に分類されている用語には、以下の、『被覆アーク溶接棒心線用線材』、『冷間圧造用炭素鋼線材』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(製品及び品質)
⇒【鋼材(用途別)】


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)

番号: 3304

用語: 被覆アーク溶接棒心線用線材

定義:
主として軟鋼のアーク溶接に使用する溶接棒の心棒の製造に用いられる低炭素鋼線材。

対応英語(参考):
wire rods for core wire of covered electrode


分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)

番号: 3305

用語: 冷間圧造用炭素鋼線材

定義:
間圧造用炭素鋼線の製造に用いられる炭素鋼線材。
炭素0.53%以下及びマンガン1.65%以下を含有し、脱酸の方法によって、リムド鋼
(※1)、キルド鋼(※2)、アルミキルド鋼などがある。

対応英語(参考):
carbon steel wire rods for cold heading and cold forging


(※1)
リムド鋼とは、鋳型内で溶鋼中の酸素と炭素が作用して一酸化炭素を発生し、溶鋼が特有の沸騰攪拌運動をしながら凝固した鋼のことです。

(※2)
キルド鋼とは、フェロシリコンやアルミニウムなどで十分に脱酸を行った鋼のことです。