オイルテンパ線/亜鉛めっき鉄線/亜鉛めっき鋼線/PC鋼線
”鋼材(用途別)”に分類されている用語のうち、『オイルテンパ線』、『亜鉛めっき鉄線』、『亜鉛めっき鋼線』、『PC鋼線』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の用途別製品及び品質に関する主な用語として、鉄鋼用語(製品及び品質)(JIS G 0203)において、”鋼材(用途別)”に分類されている用語には、以下の、『オイルテンパ線』、『亜鉛めっき鉄線』、『亜鉛めっき鋼線』、『PC鋼線』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(製品及び品質)
⇒【鋼材(用途別)】
分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)
番号: 3407
用語: オイルテンパ線
定義:
線材を用い、伸線などの冷間加工後、連続的にまっすぐな状態で油などの媒体で焼入れ(※1)後、焼戻し(※2)を行って仕上げられた鋼線。
使用する材料の種類によって、炭素鋼オイルテンパ線、クロムバナジウム鋼オイルテンパ線、シリコンクロム鋼オイルテンパ線、シリコンマンガン鋼オイルテンパ線などがある。
内燃機関の弁ばね、懸架ばね、一般ばねなどに用いられる。
対応英語(参考):
oil tempered wires for spring, oil hardened and temperedwires
分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)
番号: 3408
用語: 亜鉛めっき鉄線
定義:
軟鋼線材を用い冷間加工し、必要に応じてこれに焼なましを行った後、溶解亜鉛めっき又は電気亜鉛めっきを行って仕上げられた鋼線。
又はめっき後更に冷間加工して仕上げられた鋼線。ひし形金網、じゃかご、加工部品などに用いられる。
対応英語(参考):
zinc-coated low carbon steel wires
分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)
番号: 3409
用語: 亜鉛めっき鋼線
定義:
硬鋼線材を用い熱処理を行った後、冷間加工し、必要に応じて熱処理を行い、これに溶解亜鉛メッキ又は電気亜鉛メッキを行って仕上げられた鋼線。
又は更に冷間加工して仕上げられた鋼線。
より線、ワイヤロープなどに用いられる。
対応英語(参考):
zinc-coated lsteel wires
分類: 鉄鋼用語(製品及び品質) > 鋼材(用途別)
番号: 3410
用語: PC鋼線
定義:
ピアノ線材を用い、通常、パテンチング後伸線などの冷間加工及びブルーイングをして仕上げられた鋼線。
プレストレスコンクリートに用いられる。
断面の形状は、円形及び異形がある。
対応英語(参考):
uncoated stress-relieved steel wires for prestressed concrete
(※1)
焼入れとは、鉄鋼製品を静止空気中よりもより迅速に冷却することからなる操作のことです。
(※2)
焼戻しとは一般に焼入硬化後、又は所要の性質を得るためお熱処理後に、特定の温度(Ac1未満)で、1回以上の回数均熱した後、適切な速度で冷却することからなる熱処理のことです。
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