ブリッジバランス/表皮効果/磁気飽和/位相解析
”非破壊試験”の中の、”渦流探傷試験”に分類されている用語のうち、『ブリッジバランス』、『表皮効果』、『磁気飽和』、『位相解析』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”非破壊試験”のうちの”渦流探傷試験”に分類されている用語には、以下の、『ブリッジバランス』、『表皮効果』、『磁気飽和』、『位相解析』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(試験)
⇒【非破壊試験 > 渦流探傷試験】
分類: 鉄鋼用語(試験) > 非破壊試験 > 渦流探傷試験
番号: 5506
用語: ブリッジバランス
定義:
試験コイルに生じる渦電流変化の影響を検出するために用いる交流ブリッジなど平衡回路の設定及び調整
対応英語(参考):
bridge balance
分類: 鉄鋼用語(試験) > 非破壊試験 > 渦流探傷試験
番号: 5507
用語: 表皮効果
定義:
試験品に加えた交流電流や交流磁束が表面に近い部分にあつまる現象。
対応英語(参考):
skin effect
分類: 鉄鋼用語(試験) > 非破壊試験 > 渦流探傷試験
番号: 5508
用語: 磁気飽和
定義:
試験品における磁性の不均一によって生じる雑音を制御するため、試験品を強く磁化すること。
一般には直流を用いる。
対応英語(参考):
DC magnetic saturation
分類: 鉄鋼用語(試験) > 非破壊試験 > 渦流探傷試験
番号: 5509
用語: 位相解析(※1)
定義:
試験に影響を与える材料因子によって、得られる電気信号の位相が異なることを利用し、同時検波によって雑音を制御する方法。
対応英語(参考):
phase analysis
(※1)
位相解析については以下のJIS規格に詳細があります。
JIS Z 2314
渦流探傷器の性能測定方法