鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

自己比較方式/標準比較方式/充てん率(充填率)



”非破壊試験”の中の、”渦流探傷試験”に分類されている用語のうち、『自己比較方式』、『標準比較方式』、『充てん率(充填率)』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”非破壊試験”のうちの”渦流探傷試験”に分類されている用語には、以下の、『自己比較方式』、『標準比較方式』、『充てん率(充填率)』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(試験)
⇒【非破壊試験 > 渦流探傷試験】


分類: 鉄鋼用語(試験) > 非破壊試験 > 渦流探傷試験

番号: 5503

用語: 自己比較方式

定義:
二つのコイルを並置して用い、隣接した部分の指示の差を検出する方法。
管などの探傷に用いる。

対応英語(参考):
differential method


分類: 鉄鋼用語(試験) > 非破壊試験 > 渦流探傷試験

番号: 5504

用語: 標準比較方式

定義:
二つのコイルを分離独立して用い、一方に基準とする試験片、他方に試験品を入れ、両者の差を検出する方法。

対応英語(参考):
absolute method


分類: 鉄鋼用語(試験) > 非破壊試験 > 渦流探傷試験

番号: 5505

用語: 充てん(填)率

定義:
貫通コイル方式の場合の、試験品の断面積と試験コイル
(※1)内の面積との比。
試験品の外径と試験コイルの平均径との比の2乗で表す。

対応英語(参考):


(※1)
試験コイルとは、主な種類としては、貫通コイル、プローブコイル、内挿コイルなどがあり、導体にうず電流を発生させ、その変化を検出するためのコイルのことです。