水浸法/一探触子法/垂直法/斜角法/表面波法/板波法/DGS線図
”非破壊試験”の中の、”超音波探傷試験”に分類されている用語のうち、『水浸法』、『一探触子法』、『垂直法』、『斜角法』、『表面波法』、『板波法』、『DGS線図』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”非破壊試験”のうちの”超音波探傷試験”に分類されている用語には、以下の、『水浸法』、『一探触子法』、『垂直法』、『斜角法』、『表面波法』、『板波法』、『DGS線図』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(試験)
⇒【非破壊試験 > 超音波探傷試験】
分類: 鉄鋼用語(試験) > 非破壊試験 > 超音波探傷試験
番号: 5220
用語: 水浸法
定義:
探触子と探傷面との間に、水などの液体を長い距離介在させて探傷する方法。
探触子と試験体を共に水中に浸せきする方法を全没水浸法、探傷面と探触子の間だけ局部的に水を介在させる方法を局部水浸法という。
局部水浸法のうち、水で噴流を作り、これを試験体に当て、その水柱を利用する方法を特に噴流探傷法という。
対応英語(参考):
immersion testing
分類: 鉄鋼用語(試験) > 非破壊試験 > 超音波探傷試験
番号: 5221
用語: 一探触子法
定義:
超音波の送信及び受信を1個の探触子で行う方法。
対応英語(参考):
single transducer operation
分類: 鉄鋼用語(試験) > 非破壊試験 > 超音波探傷試験
番号: 5222
用語: 垂直法
定義:
試験体の探傷面にほぼ垂直に進行する超音波を用いて探傷する方法。
対応英語(参考):
normal beam technique
分類: 鉄鋼用語(試験) > 非破壊試験 > 超音波探傷試験
番号: 5223
用語: 斜角法
定義:
試験体の探傷面に対して斜めに進行する超音波を用いて探傷する方法。
主として溶接部(※1)の探傷に使用する。
対応英語(参考):
angle beam technique
分類: 鉄鋼用語(試験) > 非破壊試験 > 超音波探傷試験
番号: 5224
用語: 表面波法
定義:
試験体の探傷表面に沿って進行する表面波を用いて探傷する方法。
表面近傍の欠陥の検出に利用する。
対応英語(参考):
surface wave technique,
Rayleigh wave testing
分類: 鉄鋼用語(試験) > 非破壊試験 > 超音波探傷試験
番号: 5225
用語: 板波法
定義:
薄い板状の固体を伝ぱ(播)する板波を用いて探傷する方法。
主として薄板の探傷に使用する。
対応英語(参考):
plate wave technique,
Lamb wave testing
分類: 鉄鋼用語(試験) > 非破壊試験 > 超音波探傷試験
番号: 5226
用語: DGS線図
定義:
超音波ビームに直交する円形平面のきずの種々の大きさに対して、直交座標の横軸に振動子から反射源までの距離を取り、縦軸に相対的なエコー高さを示した線図。
図36 DGS線図
対応英語(参考):
DGS diagram
(※1)
溶接部とは、溶接金属及び熱影響部を含んだ部分の総称のことです。