腐食度比/レイティングナンバ/比液量/分極曲線
”腐食防食試験”の中の、”一般共通用語”に分類されている用語のうち、『腐食度比』、『レイティングナンバ』、『比液量』、『分極曲線』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”腐食防食試験”のうちの”一般共通用語”に分類されている用語には、以下の、『腐食度比』、『レイティングナンバ』、『比液量』、『分極曲線』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(試験)
⇒【腐食防食試験 > 一般共通用語】
分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 一般共通用語
番号: 4104
用語: 腐食度比
定義:
基準とする試験片の腐食度(又は侵食度)で当該試験片の腐食度(又は侵食度)を除した値。
対応英語(参考):
corrosion rate ratio
分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 一般共通用語
番号: 4105
用語: レイティングナンバ
定義:
塩水噴射試験やキャス試験(※1)など耐候性加速試験後のさびなどの発生状態を評価する方法の一つ。
試験面に占める腐食面積率(%)又は色彩、大きさ及び個数によってレイティングされた標準写真から求める。
対応英語(参考):
rating number
分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 一般共通用語
番号: 4106
用語: 比液量
定義:
一つの試験容器内にある試験溶液量を、試験片の表面積で除した値。
対応英語(参考):
"solution volume to speacimen area" ratio
分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 一般共通用語
番号: 4107
用語: 分極曲線
定義:
電流密度と分極の関係を表すために、電流密度と電極電位を量軸にとって描いた曲線。
電流密度−電位曲線ともいう。
対応英語(参考):
polarization curve
(※1)
キャス試験とは、CASS試験ともいわれる耐候性試験の一種で、5%塩化ナトリウムに酢酸と塩化第二銅を添加した溶液を49℃に保って噴射させた試験装置内へ試験片を静置して、さびの発生状態を調べる試験のことです。