碁盤目試験/碁盤目エリクセン試験/衝撃変形試験/鉛筆硬度試験
”腐食防食試験”の中の、”表面処理鋼材関係”に分類されている用語のうち、『碁盤目試験』、『碁盤目エリクセン試験』、『衝撃変形試験』、『鉛筆硬度試験』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”腐食防食試験”のうちの”表面処理鋼材関係”に分類されている用語には、以下の、『碁盤目試験(ごばんめしけん)』、『碁盤目エリクセン試験』、『衝撃変形試験』、『鉛筆硬度試験』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(試験)
⇒【腐食防食試験 > 表面処理鋼材関係】
分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 表面処理鋼材関係
番号: 4429
用語: 碁盤目試験(ごばんめしけん)
定義:
針又はカッタナイフなどで塗膜を貫通する碁盤目を切り、塗膜のきずやはく離状態を調べて、付着量を評価する試験。
対応英語(参考):
cross cut test,
lattice pattern cutting test
分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 表面処理鋼材関係
番号: 4430
用語: 碁盤目エリクセン試験
定義:
塗膜に碁盤目を切り塗油しないでエリクセン試験(※1)を行い、塗膜のはく離や割れを調べ、付着性を評価する試験。
次の二つの方法がある。
(1)塗膜にはく離や割れを生じたときの押し出し深さを調べる。
(2)規定の深さだけ押し出したとき、塗膜にはく離や割れを生じたかどうかを調べる。
対応英語(参考):
Erichsen cupping test (at cross scored pottion)
分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 表面処理鋼材関係
番号: 4431
用語: 衝撃変形試験
定義:
先端に丸みをもつ撃ち型と、その丸みに合うくぼみをもつ受け台の間に、試験片の塗膜面を上向き又は下向きにして挟み、一定の質量のおもりを規定した高さから撃ち型の上に落とし、塗膜のはく離や割れを調べて付着量を評価する試験。
対応英語(参考):
ball impact test
分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 表面処理鋼材関係
番号: 4432
用語: 鉛筆硬度試験
定義:
硬度の異なる鉛筆を用いて試験面に対し45°を保ちつつ線引きし、塗膜の表面硬度を調べる試験。
使用する鉛筆の硬度記号で表示する。
対応英語(参考):
pencil hardness test
(※1)
エリクセン試験については、以下のJIS規格があります。
JIS B 7729
エリクセン試験機
JIS Z 2247
エリクセン試験方法
JIS Z 2247(エリクセン試験方法)では、厚さ0.1mm以上2mm以下、幅90mm以上の金属薄板の張出し加工時の塑性変形特性を試験する方法について規定されています。