鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

酸化膜試験/塗油量測定試験/表面圧天びん法/偏光法



”腐食防食試験”の中の、”表面処理鋼材関係”に分類されている用語のうち、『酸化膜試験』、『塗油量測定試験』、『表面圧天びん法,ハイドロフィルバランス法』、『偏光法,エリプソメータ法』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”腐食防食試験”のうちの”表面処理鋼材関係”に分類されている用語には、以下の、『酸化膜試験』、『塗油量測定試験』、『表面圧天びん法,ハイドロフィルバランス法』、『偏光法,エリプソメータ法』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(試験)
⇒【腐食防食試験 > 表面処理鋼材関係】


分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 表面処理鋼材関係

番号: 4422

用語: 酸化膜試験

定義:
溶液中で試料を陰極として電解し、試料の酸化膜の還元に要する電気量からぶりきの表面の酸化膜の厚さを測定する試験。

対応英語(参考):
exide film weight test,
coulometric test


分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 表面処理鋼材関係

番号: 4423

用語: 塗油量測定試験

定義:
ぶりき及びティンフリースチール
(※1)の酸化膜上の塗油量を測定する試験。
表面圧天びん法、偏光法などがある。

対応英語(参考):
oil film weight test


分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 表面処理鋼材関係

番号: 4424

用語: 表面圧天びん法,ハイドロフィルバランス法

定義:
ぶりき及びティンフリースチールの表面の油膜を水面に移行させ、水面に広がった油膜の面積を測定して油の質量を求める方法。

対応英語(参考):
hydrophil balance method


分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 表面処理鋼材関係

番号: 4425

用語: 偏光法,エリプソメータ法

定義:
ぶりき及びティンフリースチールの表面に平面偏光したナトリウムランプからの単色光を照射し、光学的性質を利用してエリプソメータで塗油量を測定する方法。

対応英語(参考):
ellisometric method


(※1)
ティンフリースチールについては、以下のJIS規格があります。

JIS G 3315
ティンフリースチール

この規格では、冷間圧延によって製造した原板に電解クロム酸処理を施した呼び厚さ0.15mmから0.60mmの低炭素鋼一回圧延のティンフリースチール及び呼び厚さ0.14mmから0.36mmまでの低炭素鋼二回圧延のティンフリースチールについて規定されています。
低炭素鋼一回圧延のティンフリースチールとは、一回冷間圧延した低炭素鋼に電解クロム酸処理を施したティンフリースチールのことであり、また、低炭素鋼二回圧延のティンフリースチールとは、焼なまし後第二回目の冷間圧延をした低炭素鋼に電解クロム酸処理を施したティンフリースチールのことです。