鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

アノード分極曲線測定/電気化学的再活性化率測定



”腐食防食試験”の中の、”ステンレス鋼関係”に分類されている用語のうち、『アノード分極曲線測定』、『電気化学的再活性化率測定』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”腐食防食試験”のうちの”ステンレス鋼関係”に分類されている用語には、以下の、『アノード分極曲線測定』、『電気化学的再活性化率測定』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(試験)
⇒【腐食防食試験 > ステンレス鋼関係】


分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > ステンレス鋼関係

番号: 4310

用語: アノード分極曲線測定(※1)

定義:
不動態化の難易及び不動態の安定性を調べるため、20%又は5%硫酸溶液中におけるアノード分極曲線を求める試験。
ステンレス鋼の電気化学的な腐食試験として用いられる。

対応英語(参考):
making anodie polarization measurement


分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > ステンレス鋼関係

番号: 4311

用語: 電気化学的再活性化率測定

定義:
粒界腐食感受性を定量的に求めるため、硫酸・チオシアン酸カリウム溶液における試験片の往復アノード分極曲線を求め、往路と復路の活性態最大電流密度を比較する試験。
EPR法とも呼ばれる。
現場のステンレス鋼製装置に対しても用いることができる。
オーステナイト系ステンレス鋼の電気化学的な粒界腐食試験として用いられる。

対応英語(参考):
electrochemical potentiokinetic reactivation ratio measurement


(※1)
アノード分極曲線測定については、以下のJIS規格があります。

JISG0579
ステンレス鋼のアノード分極曲線測定方法

この規格では、ステンレス鋼の20%及び5%(いずれも質量%)硫酸溶液中におけるアノード分極曲線を測定する方法について規定されています。