EDTA法/電解よう素法/β線法/硫酸銅試験/アルカリ試験
”腐食防食試験”の中の、”表面処理鋼材関係”に分類されている用語のうち、『EDTA法』、『電解よう素法』、『β線法』、『硫酸銅試験』、『アルカリ試験』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”腐食防食試験”のうちの”表面処理鋼材関係”に分類されている用語には、以下の、『EDTA法』、『電解よう素法』、『β線法』、『硫酸銅試験』、『アルカリ試験』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(試験)
⇒【腐食防食試験 > 表面処理鋼材関係】
分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 表面処理鋼材関係
番号: 4406
用語: EDTA法
定義:
亜鉛を希塩酸中に溶解し、EDTA(エチレンジアミン4-酢酸2ナトリウム)溶液で滴定し、付着量を測定する試験。
亜鉛の付着量試験に用いられる。
対応英語(参考):
EDTA method
分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 表面処理鋼材関係
番号: 4407
用語: 電解よう素法
定義:
素焼の円筒中の炭素棒を陰極とし、KIO3-KI溶液の適当量を加え、塩酸中において電解し、電解液にでん粉溶液を少量加え、チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定して、付着量を測定する試験。
すずの付着量試験に用いられる。
対応英語(参考):
Bendix method
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番号: 4408
用語: β線法
定義:
β線がすずめっき層を通って鉄素地から反射してくる際の減衰量から付着量を測定する試験。
すずの付着量試験に用いられる。
対応英語(参考):
β-ray method
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番号: 4409
用語: 硫酸銅試験
定義:
試験片を遊離硫酸を中和した常温の硫酸銅溶液に1分間ずつ数回浸せきし、イオン化傾向の差を利用してめっきを溶出させ、銅が鉄素地に付着するまでの回数でめっきの付着量の均一性を調べる試験。
対応英語(参考):
cupric sulphate test
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番号: 4410
用語: アルカリ試験
定義:
亜鉛めっきの合金層の健全性を調べる試験。
試験片を75〜80℃の水酸化ナトリウム溶液に浸せきしてめっき層を溶解すると、合金層で激しく水素が発生した後、鉄素地に達して反応が終止する。
試験片の浸せき開始から反応が終止するまでの時間によってめっきの性状を調べる。
対応英語(参考):
alkaline test