鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

大気暴露試験/塩水噴霧試験/AASS試験/CASS試験



”腐食防食試験”の中の、”耐候性試験”に分類されている用語のうち、『大気暴露試験』、『塩水噴霧試験』、『AASS試験』、『CASS試験』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”腐食防食試験”のうちの”耐候性試験”に分類されている用語には、以下の、『大気暴露試験』、『塩水噴霧試験』、『AASS試験』、『CASS試験』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(試験)
⇒【腐食防食試験 > 耐候性試験】


分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 耐候性試験

番号: 4201

用語: 大気暴露試験(※1)

定義:
屋外又は屋内の大気中に試験片を暴露し、日光、風雨、大気汚染などによる腐食状況を調べる試験。

対応英語(参考):
atmospheric corrosion test


分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 耐候性試験

番号: 4202

用語: 塩水噴霧試験

定義:
5%塩化ナトリウム水溶液を 35℃に保って噴射させた試験装置内へ試験片を静置して、さび、膨れなどの発生状態を調べる試験。
めっき、塗膜装などの表面処理を施したもの、ステンレス鋼などに用いられる。

対応英語(参考):
salt spray test


分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 耐候性試験

番号: 4203

用語: AASS試験(えーえーえすしけん)

定義:
5%塩化ナトリウムに酢酸を添加した溶液を 35℃に保って噴射させ試験装置内へ試験片を静置してさびの発生状態を調べる試験。
塩水噴霧試験の腐食条件を過酷にした試験方法で、主としてめっきの耐候性加速試験として用いられる。

対応英語(参考):
AASS test,
acetic acid salt spray test


分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > 耐候性試験

番号: 4204

用語: CASS試験(きゃすしけん)

定義:
5%塩化ナトリウムに酢酸と塩化第二銅を添加した溶液を 49℃に保って噴射させ試験装置内へ試験片を静置して、さびの発生状態を調べる試験。
塩水噴霧試験の腐食条件を過酷にした試験方法で、主としてめっきの耐候性加速試験として用いられるが、ステンレス鋼などにも用いられる。

対応英語(参考):
CASS test,
copper accelerated acetic acid salt spray test


(※1)
大気暴露試験については、以下のJIS規格があります。

JIS Z 2381
大気暴露試験方法通則

この規格では、開放大気環境及び遮へい大気環境下における工業材料及び工業製品の化学的性質、物理的性質の経時変化を調査することを目的とした大気暴露試験方法の通則について規定されています。