鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

5%硫酸腐食試験/10%しゅう酸エッチ試験/硫酸・硫酸第二鉄腐食試験



”腐食防食試験”の中の、”ステンレス鋼関係”に分類されている用語のうち、『5%硫酸腐食試験』、『10%しゅう酸エッチ試験』、『硫酸・硫酸第二鉄腐食試験』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”腐食防食試験”のうちの”ステンレス鋼関係”に分類されている用語には、以下の、『5%硫酸腐食試験』、『10%しゅう酸エッチ試験』、『硫酸・硫酸第二鉄腐食試験』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(試験)
⇒【腐食防食試験 > ステンレス鋼関係】


分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > ステンレス鋼関係

番号: 4301

用語: 5%硫酸腐食試験

定義:
沸騰5%硫酸溶液中に6時間浸せきし、腐食度を求める試験。
Mo含有オーステナイト系ステンレス鋼の全面腐食試験として用いられる。

対応英語(参考):
5% sulphuric acid test


分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > ステンレス鋼関係

番号: 4302

用語: 10%しゅう酸エッチ試験

定義:
常温の約10%しゅう酸溶液中で電流密度1A/cm2、90秒間陽極腐食を行った後、組織を顕微鏡で観察して、各種溶液による粒界腐食試験の要否を判別するための試験。
オーステナイト系ステンレス鋼に対して用いられる。

対応英語(参考):
10% oxalic acid etch test


分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > ステンレス鋼関係

番号: 4303

用語: 硫酸・硫酸第二鉄腐食試験

定義:
沸騰50%硫酸に硫酸第二鉄を入れた溶液中に120時間浸せきし、腐食度を求める試験。
オーステナイト系ステンレス鋼の粒界腐食試験として用いられる。
シュトライヘル(Streicher)試験とも呼ばれている。

対応英語(参考):
ferric sulphate-sulphuric acid test