42%塩化マグネシウム腐食試験/塩化第二鉄腐食試験/孔食電位測定
”腐食防食試験”の中の、”ステンレス鋼関係”に分類されている用語のうち、『42%塩化マグネシウム腐食試験』、『塩化第二鉄腐食試験』、『孔食電位測定』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”腐食防食試験”のうちの”ステンレス鋼関係”に分類されている用語には、以下の、『42%塩化マグネシウム腐食試験』、『塩化第二鉄腐食試験』、『孔食電位測定』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(試験)
⇒【腐食防食試験 > ステンレス鋼関係】
分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > ステンレス鋼関係
番号: 4307
用語: 42%塩化マグネシウム腐食試験
定義:
沸騰42%塩化マグネシウム溶液中に、引張り又は曲げ応力を付した試験片を浸せきし、応力腐食割れを起こすまでの時間を求める試験。
オーステナイト系ステンレス鋼の応力腐食割れ試験として用いられる。
対応英語(参考):
42% magnesium chloride test
分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > ステンレス鋼関係
番号: 4308
用語: 塩化第二鉄腐食試験(※1)
定義:
35℃又は50℃における6%塩化第二鉄水溶液中での腐食度を測定して孔食性を調べる試験。
ステンレス鋼の孔食試験として用いられる。
対応英語(参考):
ferric chloride test
分類: 鉄鋼用語(試験) > 腐食防食試験 > ステンレス鋼関係
番号: 4309
用語: 孔食電位測定
定義:
孔食性を評価するため、中性3.5%塩化ナトリウム水溶液における動電位法による孔食電位を求める試験。
ステンレス鋼の電気化学的な孔食試験として用いられる。
対応英語(参考):
pitting potential measurement
(※1)
塩化第二鉄腐食試験については、以下のJIS規格があります。
JIS G 0578
ステンレス鋼の塩化第二鉄腐食試験方法
この規格では、ステンレス鋼の6%塩化第二鉄溶液中の腐食度を測定して、耐孔食性を評価する塩化第二鉄腐食試験方法及び高耐食ステンレス鋼の6%塩化第二鉄溶液中における、孔食発生臨界温度を測定して、耐孔食性を評価する孔食発生臨界温度試験方法について規定されています。