鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

鋼のミクロ組織試験/スンプ試験/鋼のマクロ組織試験



”鋼質試験”の中の、”組織試験”に分類されている用語のうち、『鋼のミクロ組織試験』、『スンプ試験』、『鋼のマクロ組織試験』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”鋼質試験”のうちの”組織試験”に分類されている用語には、以下の、『鋼のミクロ組織試験』、『スンプ試験』、『鋼のマクロ組織試験』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(試験)
⇒【鋼質試験 > 組織試験】


分類: 鉄鋼用語(試験) > 鋼質試験 > 組織試験

番号: 3104

用語: 鋼のミクロ組織試験

定義:
顕微鏡で鋼の金属組織を観察することによって、鋼の性状を判定する試験。
鋼の顕微鏡組織試験ともいう。

対応英語(参考):
microscopic examination for steel


分類: 鉄鋼用語(試験) > 鋼質試験 > 組織試験

番号: 3105

用語: スンプ試験

定義:
鋼の表面を仕上げ研磨して、その上に酢酸メチルを滴下し、アセチルセルローズ膜をはって乾燥した後これをはがし取り、その膜を透過型光学顕微鏡で観察して鋼の性状を判定する試験。

対応英語(参考):
SUMP examination


分類: 鉄鋼用語(試験) > 鋼質試験 > 組織試験

番号: 3106

用語: 鋼のマクロ組織試験

定義:
鋼の断面又は表面の欠陥や性状及び組織を検査する目的で、鋼の研磨された断面又は表面を塩酸、塩化銅アンモニウム、王水などを用いて腐食し、肉眼で判定する試験。
JIS G 0553(鋼のマクロ組織試験方法)では、鋼の断面のマクロ組織についてだけ規定している。

対応英語(参考):
macrostreak flaw examination for steel