フェライト脱炭層深さ/特定残炭率脱炭層深さ/実用脱炭層深さ
”鋼質試験”の中の、”硬化層及び脱炭層深さ試験”に分類されている用語のうち、『フェライト脱炭層深さ』、『特定残炭率脱炭層深さ』、『実用脱炭層深さ』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”鋼質試験”のうちの”硬化層及び脱炭層深さ試験”に分類されている用語には、以下の、『フェライト脱炭層深さ』、『特定残炭率脱炭層深さ』、『実用脱炭層深さ』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(試験)
⇒【鋼質試験 > 硬化層及び脱炭層深さ試験】
分類: 鉄鋼用語(試験) > 鋼質試験 > 硬化層及び脱炭層深さ試験
番号: 3244
用語: フェライト脱炭層深さ
定義:
鋼の表層部において、脱炭してフェライト(※1)だけとなった層の表面からの深さ。
対応英語(参考):
ferrite decarburized depth
分類: 鉄鋼用語(試験) > 鋼質試験 > 硬化層及び脱炭層深さ試験
番号: 3245
用語: 特定残炭率脱炭層深さ
定義:
表面からある一定の残炭率(生地の炭素濃度に対し残存している炭素濃度の割合)をもつ位置までの距離。
この場合の残炭率は、組織から判定する。
対応英語(参考):
decarburized depth with specified residual carbon ratio
分類: 鉄鋼用語(試験) > 鋼質試験 > 硬化層及び脱炭層深さ試験
番号: 3246
用語: 実用脱炭層深さ
定義:
表面から実用上差し支えない硬さが得られる位置までの距離。
対応英語(参考):
effective decarburized depth
(※1)
フェライトとは、1種以上の元素を含むα鉄又はδ鉄固溶体のことです。