鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

プレスノッチ試験片/ひょう量/持上げ角度/振上がり角度



”機械試験”の中の、”衝撃試験”に分類されている用語のうち、『プレスノッチ試験片』、『ひょう量』、『持上げ角度』、『振上がり角度』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”機械試験”のうちの”衝撃試験”に分類されている用語には、以下の、『プレスノッチ試験片』、『ひょう量』、『持上げ角度』、『振上がり角度』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(試験)
⇒【機械試験 > 衝撃試験】


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 衝撃試験

番号: 1314

用語: プレスノッチ試験片

定義:
切欠き部を刃型で圧入して作る2mmV切欠き試験片。
これを用いた試験結果と大形構造物の脆性破壊特性との関連がよいので、大形溶接構造用鋼材の切欠き衝撃試験に用いられる。

対応英語(参考):
press-notched test piece


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 衝撃試験

番号: 1321

用語: ひょう量

定義:
衝撃試験機において、試験片の衝撃位置に対して持上げ位置でハンマが持つ位置エネルギー(J){kgf・m}の大きさの呼び。
JISでは、シャルピー衝撃試験機は、ひょう量の80%以下の吸収エネルギー
(※1)で使用することを原則としている。

対応英語(参考):
capacity of impact testing machine


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 衝撃試験

番号: 1322

用語: 持上げ角度

定義:
シャルピー又はアイゾット衝撃試験において、ハンマを自由につり下げた状態から試験片を打撃するため所定の高さまでハンマを持ち上げたときのハンマの回転角度。
試験機ごとにあらかじめ決められている。

対応英語(参考):
angle of fall


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 衝撃試験

番号: 1323

用語: 振上がり角度

定義:
シャルピー又はアイゾット衝撃試験において、ハンマを所定の持上げ角から振り下ろして、試験片を破壊した後ハンマが反対側に最高に振り上がったときのハンマの鉛直方向からの回転角。

対応英語(参考):
angle of rise


(※1)
吸収エネルギーとは、衝撃試験において、試験片を破断するのに要したエネルギーのことです。