降伏比/降伏伸び/破断伸び/一様伸び,均一伸び
”機械試験”の中の、”引張試験”に分類されている用語のうち、『降伏比』、『降伏伸び』、『破断伸び』、『一様伸び,均一伸び』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”機械試験”のうちの”引張試験”に分類されている用語には、以下の、『降伏比』、『降伏伸び』、『破断伸び』、『一様伸び,均一伸び』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(試験)
⇒【機械試験 > 引張試験】
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 引張試験
番号: 1167
用語: 降伏比
定義:
引張強さに対する降伏点(通常は上降伏点)又は耐力の割合。
対応英語(参考):
yield ratio
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 引張試験
番号: 1171
用語: 降伏伸び
定義:
引張試験の経過中、試験片平行部が降伏し始めたときから、ほぼ一定の応力状態でひずみが増加し、次に滑らかに応力が増加し始めるまでの標点間の長さの変化の標点距離に対する百分率(図2 参照)。
対応英語(参考):
yield elongation,
percentage yield elongation
図2 降伏点及び降伏伸び
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 引張試験
番号: 1172
用語: 破断伸び
定義:
試験片破断後における永久伸び。(※1)
紛らわしくないときには、単に伸びと呼ぶことがある。
対応英語(参考):
elongation after fracture,
percentage elongation after fracture
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 引張試験
番号: 1173
用語: 一様伸び,均一伸び
定義:
引張試験において、試験片平行部がほぼ一様に変形する永久伸びの限界値。
通常、最大引張荷重に対応する永久伸びとして求められる。
対応英語(参考):
uniform elongation
(※1)
永久伸びとは、引張試験において、ある荷重を加え、次にこれを除去した後における標点間の長さと評点距離との差のことです。