鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

伸び/対数伸び,自然伸び,真ひずみ/全伸び/永久伸び



”機械試験”の中の、”引張試験”に分類されている用語のうち、『伸び』、『対数伸び,自然伸び,真ひずみ』、『全伸び』、『永久伸び』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”機械試験”のうちの”引張試験”に分類されている用語には、以下の、『伸び』、『対数伸び,自然伸び,真ひずみ』、『全伸び』、『永久伸び』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(試験)
⇒【機械試験 > 引張試験】


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 引張試験

番号: 1133

用語: 伸び

定義:
(1)試験片の標点間の長さと、元の標点距離との差。この差を標点距離に対する比(ひずみ)又は百分率で表すことが多い。
(2)全伸び(1135参照)、破断伸び(1172参照)に同じ。

対応英語(参考):
elongation,
percentage elongation


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 引張試験

番号: 1134

用語: 対数伸び,自然伸び,真ひずみ

定義:
試験片にある引張荷重を加えたときの試験片の標点間の長さLと評点距離L0の比の自然対数。
e=ln(L/L0)
通常、用いられる伸び(ひずみ)、ε=[(L-L0)/L0] との関係は、
e=ln(1+ε)

対応英語(参考):
logarithmic strain,
natural strain,
true strain


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 引張試験

番号: 1135

用語: 全伸び

定義:
(1)引張試験において試験片にある引張荷重を加えたとき、その荷重を加えた状態における標点間の長さLと元の標点距離L0との差で、弾性伸びと永久伸びとの和。
JISでは、この差を標点距離に対する百分率で表す。
ε=[(L-L0)/L0]×100(%)
単に伸びということもある。
(2)一様伸び(1173参照)と局部伸び(1174参照)との和。

対応英語(参考):
total elongation


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 引張試験

番号: 1136

用語: 永久伸び

定義:
引張試験において、ある荷重を加え、次にこれを除去した後における標点間の長さと評点距離との差。
JISでは、この差を標点距離に対する百分率で表す。

対応英語(参考):
permanent elongation,
percentage permanent elongation