比例試験片/定形試験片
”機械試験”の中の、”引張試験”に分類されている用語のうち、『比例試験片』、『定形試験片』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”機械試験”のうちの”引張試験”に分類されている用語には、以下の、『比例試験片』、『定形試験片』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(試験)
⇒【機械試験 > 引張試験】
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 引張試験
番号: 1112
用語: 比例試験片
定義:
試験片の標点距離L0 と平行部の断面積の平方根√A との比 K=L0/√A が一定に定められた引張試験片。
平行部の長さも、√A に応じて定められる。
比 K が異なる試験片の間では、得られる破断伸び値が異なる。
ISOでは K=5.65 としている。
一般には K=4、4.51、5.65、8、9.03 などの試験片も用いられている(伸び値の換算は 1152 参照)。
対応英語(参考):
proportional test piece
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 引張試験
番号: 1113
用語: 定形試験片
定義:
試験片の平行部の断面積に関係なく、試験片の主要部の形状寸法が一定に定められた引張試験片。
JISでは、1号、4号、5号、13号などの定形試験片が規定されている。
対応英語(参考):
non-proportional test piece
なお、金属材料の引張試験片については、以下のJIS規格が定められています。
JIS Z 2201
金属材料引張試験片
この規格では、金属材料の引張試験片の種類も規定されており、比例試験片及び定形試験片のそれぞれに対して、形状の違いにより、
・板状試験片
・棒状試験片
・管状試験片
・円弧状試験片
・線状試験片
があります。