応力-クリープ速度線図/クリープ破断試験/クリープ破断試験片
”機械試験”の中の、”クリープ試験”に分類されている用語のうち、『応力-クリープ速度線図』、『クリープ破断試験』、『クリープ破断試験片』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”機械試験”のうちの”クリープ試験”に分類されている用語には、以下の、『応力-クリープ速度線図』、『クリープ破断試験』、『クリープ破断試験片』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(試験)
⇒【機械試験 > クリープ試験】
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > クリープ試験
番号: 1830
用語: 応力-クリープ速度線図
定義:
応力(対数目盛)と最小クリープ速度(対数目盛)又は定常クリープ速度(対数目盛)との関係曲線群。
図24 1Cr-0.5Mo-0.25V鋼の応力-最小クリープ速度線図の例
対応英語(参考):
stress-creep rate curve
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > クリープ試験
番号: 1851
用語: クリープ破断試験(※1)
定義:
試験片を一定の温度に保持し、これに一定の引張荷重を加え、破断時間、破断伸び、破断絞りなどを測定する試験。
クリープ破断試験中又は試験を中断してひずみを測定する場合もある。
対応英語(参考):
creep rupture test
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > クリープ試験
番号: 1852
用語: クリープ破断試験片
定義:
クリープ破断試験に用いる試験片。
JISでは、標準試験片は、原則として円形断面で、その径は 6mm であり、場合によっては、4mm、8mm、10mm 又は 12mm を使用してもよく、標点距離はいずれも原則として径の5倍と規定されている。
円形断面の試験片を採取できないときは板状試験片でもよい。
対応英語(参考):
creep rupture test piece,
creep rupture test specimen
(※1)
金属材料のクリープ破断試験については、以下のJIS規格があります。
JIS Z 2271
金属材料のクリープ及びクリープ破断試験方法
この規格は、規定された一定温度及び一定引張又は一定応力での連続クリープ試験による、金属材料のクリープひずみを測定するクリープ試験方法、及び破断時間を測定するクリープ破断試験方法について規定されている規格です。
なお、金属材料以外については、以下のJIS規格などがあります。
JIS K 6859
接着剤のクリープ破壊試験方法
JIS K 7087
炭素繊維強化プラスチックの引張クリープ試験方法
JIS K 7088
炭素繊維強化プラスチックの曲げクリープ試験方法
JIS K 7115
プラスチック―クリープ特性の試験方法―第1部:引張クリープ
JIS K 7116
プラスチック―クリープ特性の試験方法―第2部:3点負荷による曲げクリープ
JIS K 7132
硬質発泡プラスチック−規定荷重及び温度条件下における圧縮クリープの測定方法
JIS K 7135
硬質発泡プラスチック−圧縮クリープの測定方法
JIS R 1612
ファインセラミックスの曲げクリープ試験方法
JIS R 1631
ファインセラミックスの引張クリープ試験方法
JIS R 2658
耐火れんがの圧縮クリープ試験方法