クリープ曲線/最小クリープ速度/定常クリープ速度
”機械試験”の中の、”クリープ試験”に分類されている用語のうち、『クリープ曲線』、『最小クリープ速度』、『定常クリープ速度』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”機械試験”のうちの”クリープ試験”に分類されている用語には、以下の、『クリープ曲線』、『最小クリープ速度』、『定常クリープ速度』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(試験)
⇒【機械試験 > クリープ試験】
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > クリープ試験
番号: 1827
用語: クリープ曲線
定義:
クリープ試験で求められたひずみと時間の関係曲線。
一例を 図23 に示す。
ε0:瞬間ひずみ
ε1:遷移クリープ終了までのひずみ
ε2:加速クリープ開始までのひずみ
εR:破断ひずみ
εm:最小クリープ速度
t1:定常クリープの開始時間
t2:加速クリープの開始時間
tR:破断時間
図23 ステンレス鋼SUS304Hの引張クリープ曲線の例
対応英語(参考):
creep curve
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > クリープ試験
番号: 1828
用語: 最小クリープ速度
定義:
クリープ曲線における最小ひずみ速度。
普通は、定常クリープ速度と同意義に用いられる。
対応英語(参考):
minimum creep rate
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > クリープ試験
番号: 1829
用語: 定常クリープ速度
定義:
クリープ曲線における定常クリープのひずみ速度。
定常クリープ速度は、次の式で示される。
定常クリープ速度=(ε2-ε1)/(t2-t1)
t1、t2、ε1及びε2は、図23 による。
対応英語(参考):
steady state creep rate