鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

両振り応力/部分両振り応力/片振り応力/部分片振り応力



”機械試験”の中の、”疲れ試験”に分類されている用語のうち、『両振り応力(りょうぶりおうりょく)』、『部分両振り応力』、『片振り応力(かたぶりおうりょく)』、『部分片振り応力』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”機械試験”のうちの”疲れ試験”に分類されている用語には、以下の、『両振り応力』、『部分両振り応力』、『片振り応力』、『部分片振り応力』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(試験)
⇒【機械試験 > 疲れ試験】


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 疲れ試験

番号: 1731

用語: 両振り応力(りょうぶりおうりょく)

定義:
正負の等大値間を繰り返す応力(平均応力
(※1)=0の場合)。

対応英語(参考):
reversed stress


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 疲れ試験

番号: 1732

用語: 部分両振り応力

定義:
絶対値の異なる正の最大値と負の最小値との間を繰り返す応力。
例:0<|σm|<σa

対応英語(参考):
partially reversed stress,
(fluctuating stress)


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 疲れ試験

番号: 1733

用語: 片振り応力(かたぶりおうりょく)

定義:
零と最大値又は最小値との間を繰り返す応力。
例:|σm|=σa

対応英語(参考):
pulsating stress


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 疲れ試験

番号: 1734

用語: 部分片振り応力

定義:
同符号の最大値と最小値との間を繰り返す応力。
例:|σm|>σa

対応英語(参考):
partially pulsating stress


(※1)
平均応力とは、一般的には σm 又は τm をの記号を用い、繰返し応力の最大応力と最小応力の代数和の半分である応力のことです。