鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

平均応力/応力振幅/応力範囲/振幅平均応力比/最小最大応力比



”機械試験”の中の、”疲れ試験”に分類されている用語のうち、『平均応力』、『応力振幅』、『応力範囲』、『振幅平均応力比』、『最小最大応力比』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”機械試験”のうちの”疲れ試験”に分類されている用語には、以下の、『平均応力』、『応力振幅』、『応力範囲』、『振幅平均応力比』、『最小最大応力比』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(試験)
⇒【機械試験 > 疲れ試験】


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 疲れ試験

番号: 1726

用語: 平均応力

定義:
繰返し応力
(※1)の最大応力と最小応力の代数和の1/2。
σm 又は τm をの記号を用いる。

対応英語(参考):
mean stress


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 疲れ試験

番号: 1727

用語: 応力振幅

定義:
繰返し応力の最大応力と最小応力の代数差の1/2。
σa 又は τa をの記号を用いる。

対応英語(参考):
stress amplitude


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 疲れ試験

番号: 1728

用語: 応力範囲

定義:
繰返し応力の最大応力と最小応力の代数差。
σR 又は τR をの記号を用いる。
なお、応力範囲は応力振幅の2倍である。

対応英語(参考):
stress range


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 疲れ試験

番号: 1729

用語: 振幅平均応力比

定義:
応力振幅の平均応力に対する代数比。
Aの記号を用いる。
例:
A=(σa/σm)

対応英語(参考):
stress ratio A


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 疲れ試験

番号: 1730

用語: 最小最大応力比

定義:
最小応力の最大応力に対する代数比。
Rの記号を用いる。
例:
R=(σmin/σmax)

対応英語(参考):
stress ratio


(※1)
繰返し応力とは、ある一定の極大値と極小値との間を単純に、かつ周期的に変動する応力のことです。