複合成形試験/複合成形性/コニカルカップ試験
”機械試験”の中の、”成形性試験”に分類されている用語のうち、『複合成形試験』、『複合成形性』、『コニカルカップ試験』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”機械試験”のうちの”成形性試験”に分類されている用語には、以下の、『複合成形試験』、『複合成形性』、『コニカルカップ試験』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(試験)
⇒【機械試験 > 成形性試験】
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 成形性試験
番号: 1541
用語: 複合成形試験
定義:
基本的な変形と割れの1対の組合せを複数生ぜしめる成形性試験。
例えば、コニカルカップ試験などがある。
対応英語(参考):
combined forming test
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 成形性試験
番号: 1542
用語: 複合成形性
定義:
深絞り、張出し、伸びフランジ、曲げなどの組合せ成形を行い得る程度。
例えば、コニカルカップ試験は、絞り-張出しの複合成形性を評価している。
対応英語(参考):
combined formability
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 成形性試験
番号: 1551
用語: コニカルカップ試験(※1)
定義:
頂角60°の円すい面をもつダイスと球底ポンチを使用するダイス面での絞りとポンチ部での張出しの複合成形性の試験。
コニカルカップ値(C.C.V., conical cup value)は、ポンチ部で割れが生じたときのカップ(ダイス面絞り部)の外径寸法(mm)の最大と最小の算術平均値とする。
対応英語(参考):
conical cup test
(※1)
コニカルカップ試験に関しては、以下のJIS規格に詳細が規定されています。
JIS Z 2249
コニカルカップ試験方法