鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

負荷時間/荷重保持時間/硬さ基準片



”機械試験”の中の、”硬さ試験”に分類されている用語のうち、『負荷時間』、『荷重保持時間』、『硬さ基準片』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”機械試験”のうちの”硬さ試験”に分類されている用語には、以下の、『負荷時間』、『荷重保持時間』、『硬さ基準片』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(試験)
⇒【機械試験 > 硬さ試験】


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 硬さ試験

番号: 1414

用語: 負荷時間

定義:
押込み硬さ試験
(※1)において、試料に圧子を押し込む速度の表し方の一種。
試料に接した圧子に試験荷重が加わり始めてから、完全に規定の大きさの荷重に達するまでの時間。

対応英語(参考):
time for the application of the test force (loading time)


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 硬さ試験

番号: 1415

用語: 荷重保持時間

定義:
押込み硬さ試験
(※1)において、負荷時間以降、試験荷重を除くまで、規定の大きさの試験荷重を一定に保つ時間。

対応英語(参考):
duration of the force (full load application time)


分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 硬さ試験

番号: 1416

用語: 硬さ基準片

定義:
一定の要件に従って製造され、かつ硬さ値が決定されている硬さのばらつきの少ない金属片。
なお、硬さ試験機の調整や日常点検などに、JISの要件に適合していないものが用いられることもあるが、これらは、硬さ比較片、硬さ調整片などと呼ばれ、硬さ基準片とは区別される。

対応英語(参考):
standardized block


(※1)
押込み硬さ試験とは、剛体とみなせる特定の圧子を試料の試験面に押込み、そのときの押込み荷重及び試験片に生じた永久変形の大きさから、その試料の硬さを決める硬さ試験の総称であり、ブリネル硬さ試験、ビッカース硬さ試験、ロックウェル硬さ試験などが知られています。