横膨出遷移温度/無延性遷移温度/15ft-1b遷移温度
”機械試験”の中の、”衝撃試験”に分類されている用語のうち、『横膨出遷移温度』、『無延性遷移温度』、『15ft-1b遷移温度』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼及び鋼製品の試験に関する主な用語として、鉄鋼用語(試験)(JIS G 0202)において”機械試験”のうちの”衝撃試験”に分類されている用語には、以下の、『横膨出遷移温度』、『無延性遷移温度』、『15ft-1b遷移温度』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(試験)
⇒【機械試験 > 衝撃試験】
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 衝撃試験
番号: 1365
用語: 横膨出遷移温度
定義:
試験片の横膨出(※1)の変化に対応する遷移温度で、横膨出が特定の値となる温度。
通常、2mm切欠き試験片によるシャルピー衝撃試験で求める。
対応英語(参考):
lateral expansion transition temperature
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 衝撃試験
番号: 1366
用語: 無延性遷移温度
定義:
脆性破面率100%となる温度(図12 参照)。
対応英語(参考):
nil-ductility transition temperature
分類: 鉄鋼用語(試験) > 機械試験 > 衝撃試験
番号: 1367
用語: 15ft-1b遷移温度
定義:
吸収エネルギーが 15ft-1b(20.6J){2.1kgf・m}となる温度T(図12 参照)。
このほか、10ft-1b、25ft-1b、30ft-1b の吸収エネルギーに対する遷移温度も用いられる。
対応英語(参考):
15ft-1b transition temperature
(※1)
横膨出とは、試験片の衝撃側(切欠き部の反対側)における幅の原寸法に対する増加量のことです。