鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

プラズマ浸炭窒化/直接焼入れ/一次焼入れ/二次焼入れ



”表面硬化処理及び表面処理”に分類されている用語のうち、『プラズマ浸炭窒化』、『直接焼入れ』、『一次焼入れ』、『二次焼入れ』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”表面硬化処理及び表面処理”に分類されている用語には、以下の、『プラズマ浸炭窒化』、『直接焼入れ』、『一次焼入れ』、『二次焼入れ』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(熱処理)
⇒【表面硬化処理及び表面処理】


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 表面硬化処理及び表面処理

番号: 4119

用語: プラズマ浸炭窒化

定義:
媒体がプラズマである浸炭窒化。
(※1)
備考: 減圧した浸炭性及び窒化性ガス雰囲気中で、陰極とした処理物と陽極との間に生じるグロー放電を使用する。

対応英語(参考):
plasma carbonitriding


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 表面硬化処理及び表面処理

番号: 4120(3.55)

用語: 直接焼入れ

定義:
熱間圧延、成形又は熱化学処理に引き続いて直ちに行われる焼入れ。

対応英語(参考):
direct quenching


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 表面硬化処理及び表面処理

番号: 4121

用語: 一次焼入れ

定義:
浸炭した鋼の心(core)部の組織を微細化する目的で、心(core)部のAc3点以上の適切な温度に加熱して行う焼入れ。

対応英語(参考):
primary quenching


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 表面硬化処理及び表面処理

番号: 4122

用語: 二次焼入れ

定義:
浸炭
(※2)した鋼の浸炭層を硬化する目的で、一次焼入れ後浸炭層のAc1点以上の適切な温度に加熱して行う焼入れ。

対応英語(参考):
secondary quenching


(※1)
浸炭窒化とは、浸炭浸窒ともいい、オーステナイトでは固溶状態にある炭素及び窒素の表面に増加させるために、Ac1を超える温度に鉄鋼製品を加熱する熱化学処理のことです。
(※2)
浸炭とは、オーステナイト中に固溶している状態の炭素を、表面に富化させるために鉄鋼製品にオーステナイト状態で適用される熱化学処理のことです。