真空ガス窒化/炭窒化/プラズマ窒化/真空ガス浸炭窒化
”表面硬化処理及び表面処理”に分類されている用語のうち、『真空ガス窒化』、『炭窒化』、『プラズマ窒化』、『真空ガス浸炭窒化』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”表面硬化処理及び表面処理”に分類されている用語には、以下の、『真空ガス窒化』、『炭窒化』、『プラズマ窒化』、『真空ガス浸炭窒化』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(熱処理)
⇒【表面硬化処理及び表面処理】
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 表面硬化処理及び表面処理
番号: 4115
用語: 真空ガス窒化
定義:
真空中で処理物を加熱し、窒化性ガスを購入して行う窒化。
対応英語(参考):
vacuum nitriding
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 表面硬化処理及び表面処理
番号: 4116(3.101)
用語: 炭窒化
定義:
窒素及び炭素を表面富化させ、ひいては化合物層を作らせるために鉄鋼製品に適用される熱化学処理。
備考1. この化合物層の下には窒素の富化した拡散域(※1)が存在する。
備考2. 炭窒化の行われる媒体は、指定されなければならない。例えば、塩浴、ガス、プラズマなど。
備考3. 耐摩耗性、耐疲れ性などを向上させる。
備考4. 軟窒化ともいう。
対応英語(参考):
nitrocarburizing
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 表面硬化処理及び表面処理
番号: 4117(3.109)
用語: プラズマ窒化
定義:
媒体がプラズマである窒化。
備考: 減圧した窒化性ガス雰囲気中で、陰極とした処理物と陽極との間に生じるグロー放電を使用する。
対応英語(参考):
plasma nitriding
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 表面硬化処理及び表面処理
番号: 4118
用語: 真空ガス浸炭窒化
定義:
真空中で処理物を加熱し、浸炭性及び窒化性ガスを導入して行う浸炭窒化。
対応英語(参考):
vacuum carbonitriding
(※1)
拡散域とは、熱化学処理の間に形成された表面層で、その処理の間に持ち込まれた元素を固溶又は部分的に析出した状態で含有しているものです。
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