鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

表面硬化処理/高周波焼入れ/炎焼入れ



”表面硬化処理及び表面処理”に分類されている用語のうち、『表面硬化処理』、『高周波焼入れ』、『炎焼入れ』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”表面硬化処理及び表面処理”に分類されている用語には、以下の、『表面硬化処理』、『高周波焼入れ』、『炎焼入れ』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(熱処理)
⇒【表面硬化処理及び表面処理】


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 表面硬化処理及び表面処理

番号: 4101(3.142)

用語: 表面硬化処理

定義:
表面加熱後の焼入硬化処理。
備考: 浸炭焼入れ、窒化、高周波焼入れ、炎焼入れなどがある。

対応英語(参考):
surface-hardening treatment


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 表面硬化処理及び表面処理

番号: 4102(3.85)

用語: 高周波焼入れ

定義:
加熱が誘導によって行われる表面硬化処理。
備考:
主に鉄鋼の任意の表面又は部分を焼入れする場合に用いる。鉄鋼の高周波焼入焼戻加工は、JIS B 6912
(※1)に規定されている。

対応英語(参考):
induction hardening


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 表面硬化処理及び表面処理

番号: 4103(3.65)

用語: 炎焼入れ

定義:
熱源が炎である表面硬化処理。
備考: 主に鉄鋼の任意の表面を焼入れする場合に用いる。

対応英語(参考):
flame hardening


(※1)
鉄鋼の高周波焼入焼戻加工で引用されているJIS規格は以下です。

JIS B 6912
鉄鋼の高周波焼入焼戻し加工

この規格では、鉄鋼の高周波焼入焼戻し加工、又は高周波焼入れ加工について規定されているJIS規格です。
高周波焼入焼戻し加工、又は高周波焼入れ加工の種類とその記号としては、以下のように規定されています。

(加工の種類) ⇒ (記号)
高周波焼入焼戻し ⇒ HQI-HT
高周波焼入れ・高周波焼戻し ⇒ HQI-HTI
高周波焼入れ ⇒ HQI