焼入れ/焼入硬化/水焼入れ/油焼入れ
”焼入れ、焼戻し及び時効”に分類されている用語のうち、『焼入れ』、『焼入硬化』、『水焼入れ』、『油焼入れ』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”焼入れ、焼戻し及び時効”に分類されている用語には、以下の、『焼入れ』、『焼入硬化』、『水焼入れ』、『油焼入れ』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(熱処理)
⇒【焼入れ、焼戻し及び時効】
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3101(3.116)
用語: 焼入れ
定義:
鉄鋼製品を静止空気中よりもより迅速に冷却することからなる操作。
備考: 冷却条件を規定する用語の使用が推奨される。例えば、衝風冷却、水焼入れ、階段焼入れなど。
対応英語(参考):
quenching
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3102(3.114)
用語: 焼入硬化
定義:
オーステナイト化(※1)後、マルテンサイト(※2)又はベイナイトに変態するような条件下での冷却によって得られる鉄鋼製品の硬化。
対応英語(参考):
quench hardening
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3103
用語: 水焼入れ
定義:
冷却に水を用いて行う焼入れ。
対応英語(参考):
water hardening,
water quenching
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3104
用語: 油焼入れ
定義:
冷却に油を用いて行う焼入れ。
対応英語(参考):
oil hardening,
oil quenching
(※1)
オーステナイト化とは、鉄鋼製品の組織がオーステナイトになるような温度で行う処理のことです。
(※2)
マルテンサイトとは、元のオーステナイトと同じ化学組成をもつ体心立方晶又は体心立方晶の準安定固溶体のことです。
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