置割れ/軟点/焼戻硬化/二次硬化
”焼入れ、焼戻し及び時効”に分類されている用語のうち、『置割れ』、『軟点』、『焼戻硬化』、『二次硬化』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”焼入れ、焼戻し及び時効”に分類されている用語には、以下の、『置割れ』、『軟点』、『焼戻硬化』、『二次硬化』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(熱処理)
⇒【焼入れ、焼戻し及び時効】
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3219
用語: 置割れ
定義:
焼入れ又は焼入焼戻しした鉄鋼が放置中に生じる割れ。自然割れともいう。
対応英語(参考):
season cracking
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3220
用語: 軟点
定義:
焼入れで局部的に生じる完全には焼入硬化しない部分。
対応英語(参考):
soft spot
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3221
用語: 焼戻硬化
定義:
焼戻しで硬化する現象。
対応英語(参考):
temper hardening
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3222(3.121)
用語: 二次硬化
定義:
焼入硬化(※1)後に加えられた一つ以上の焼戻処理によって得られる鉄鋼製品の硬化。
備考:
この硬化は、残留オーステナイトからの化合物の析出、マルテンサイト又はベイナイトの生成によるもので、焼戻し中の分解又はこの焼戻しで不安定化された後の冷却によって変態したものである。
より一般的には、焼戻しの際に生じる合金炭化物の析出によって再び硬化することを指す場合が多い。
対応英語(参考):
secondary hardening
(※1)
焼入硬化とは、オーステナイト化後、マルテンサイト又はベイナイトに変態するような条件下での冷却によって得られる鉄鋼製品の硬化のことです。
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