残留応力/焼入応力/焼入変形/焼割れ
”焼入れ、焼戻し及び時効”に分類されている用語のうち、『残留応力』、『焼入応力』、『焼入変形』、『焼割れ』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”焼入れ、焼戻し及び時効”に分類されている用語には、以下の、『残留応力』、『焼入応力』、『焼入変形』、『焼割れ』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(熱処理)
⇒【焼入れ、焼戻し及び時効】
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3215
用語: 残留応力
定義:
外力又は熱こう配がない状態で、金属内部に残っている応力。
備考:
熱処理のときに、材料の内外部で、冷却速度の差による熱応力又は変態応力が生じ、これらが組み合わされて、内部に応力が残留する。
また、冷間加工、溶接、鋳造などによっても残留応力を生じる。
対応英語(参考):
residual stress
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3216
用語: 焼入応力
定義:
焼入れで生じる残留応力。
備考:
焼入応力には、内外部の冷却の時間的なずれに起因する熱応力と、変態に伴う変態応力とがあり、一般に両者が組み合わされて生じる。
対応英語(参考):
quenching stress
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3217
用語: 焼入変形
定義:
焼入れによって生じる形状又は寸法の変化。
対応英語(参考):
quenching distortion
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3218
用語: 焼割れ
定義:
焼入応力によって生じる割れ。
対応英語(参考):
quenching crack
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