焼入時効/ひずみ時効/過時効/固溶化熱処理
”焼入れ、焼戻し及び時効”に分類されている用語のうち、『焼入時効』、『ひずみ時効』、『過時効』、『固溶化熱処理』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”焼入れ、焼戻し及び時効”に分類されている用語には、以下の、『焼入時効』、『ひずみ時効』、『過時効』、『固溶化熱処理』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(熱処理)
⇒【焼入れ、焼戻し及び時効】
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3129
用語: 焼入時効
定義:
高温から急冷した鉄鋼を室温又はそれより少し高い温度に保持したときに起こる時効。
対応英語(参考):
quench ageing
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3130
用語: ひずみ時効
定義:
冷間加工した材料に起こる時効。
対応英語(参考):
strain ageing
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3131
用語: 過時効
定義:
硬さ、強さなどの性質が最高になる温度と時間よりも高い温度又は長い時間で起こる時効。
対応英語(参考):
overageing
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3132(3.129)
用語: 固溶化熱処理
定義:
析出物を固溶体(※1)中に溶け込ませるための熱処理。
対応英語(参考):
solution treatment
(※1)
固溶体とは、2種以上の元素によって形成される均一な固体の結晶質の相のことです。
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