階段焼入れ/時間焼入れ/プレスクエンチ/部分焼入れ
”焼入れ、焼戻し及び時効”に分類されている用語のうち、『階段焼入れ』、『時間焼入れ』、『プレスクエンチ』、『部分焼入れ』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”焼入れ、焼戻し及び時効”に分類されている用語には、以下の、『階段焼入れ』、『時間焼入れ』、『プレスクエンチ』、『部分焼入れ』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(熱処理)
⇒【焼入れ、焼戻し及び時効】
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3113(3.136)
用語: 階段焼入れ
定義:
適切な温度において媒体中で均熱することによって一時的に冷却が中断される焼入れ。
備考: この用語は、中断焼入れ(※1)を表すのに用いない方がよい。
対応英語(参考):
step quenching
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3114
用語: 時間焼入れ
定義:
冷却剤中で急冷して適切な時間保持した後、引き上げる方法による中断焼入れ。(※1)
対応英語(参考):
time quenching
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3115
用語: プレスクエンチ
定義:
プレスした状態で行う焼入れ。
備考: 焼入変形を極度に嫌う機械部品に応用され、ダイクエンチ(diequenching)ともいう。
対応英語(参考):
press quenching
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3116
用語: 部分焼入れ
定義:
部品の各部に所要の性質を与えるために、局部的に行う焼入れ。
対応英語(参考):
selective hardening
(※1)
中断焼入れとは、焼入れの際のひずみの発生や焼割れを防ぎ、かつ、焼入れ後の性質を適切に調節するため、媒体中で急冷し、鉄鋼製品が焼入媒体との熱的平衡に達する前に中断する焼入れのことです。
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