空気焼入れ/噴射焼入れ/噴霧焼入れ/中断焼入れ
”焼入れ、焼戻し及び時効”に分類されている用語のうち、『空気焼入れ』、『噴射焼入れ』、『噴霧焼入れ』、『中断焼入れ』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”焼入れ、焼戻し及び時効”に分類されている用語には、以下の、『空気焼入れ』、『噴射焼入れ』、『噴霧焼入れ』、『中断焼入れ』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(熱処理)
⇒【焼入れ、焼戻し及び時効】
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3109
用語: 空気焼入れ
定義:
空気中又は適切なガス雰囲気中で冷却する焼入れ。
備考: 自硬性をもつ鋼を焼入れする場合に行われる。
対応英語(参考):
air hardening
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3110
用語: 噴射焼入れ
定義:
冷却剤を噴射して行う焼入れ。
対応英語(参考):
spray hardening
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3111
用語: 噴霧焼入れ
定義:
霧状の冷却液中で行う焼入れ。
対応英語(参考):
fog hardening
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼入れ、焼戻し及び時効
番号: 3112(3.89)
用語: 中断焼入れ
定義:
媒体中で急冷し、鉄鋼製品が焼入媒体との熱的平衡に達する前に中断する焼入れ。
備考1.
その目的は、焼入れの際のひずみの発生や焼割れを防ぎ、かつ、焼入れ後の性質を適切に調節することにある。
備考2.
この用語は、階段焼入れ(※1)を表すのに用いない方がよい。
対応英語(参考):
interrupted quenching
(※1)
階段焼入れとは、焼入れの一種で、適切な温度において媒体中で均熱することによって一時的に冷却が中断される焼入れのことです。
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