鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

ひずみ取り焼なまし/低温焼なまし/拡散焼なまし



”焼ならし及び焼なまし”に分類されている用語のうち、『ひずみ取り焼なまし』、『低温焼なまし』、『拡散焼なまし』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”焼ならし及び焼なまし”に分類されている用語には、以下の、『ひずみ取り焼なまし』、『低温焼なまし』、『拡散焼なまし』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(熱処理)
⇒【焼ならし及び焼なまし】


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼ならし及び焼なまし

番号: 2106

用語: ひずみ取り焼なまし

定義:
鋼材又は鋳物に生じたひずみを除去するために、荷重をかけながら変態点以下の温度に加熱保持して行う焼なまし。

対応英語(参考):
straightening annealing


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼ならし及び焼なまし

番号: 2107

用語: 低温焼なまし

定義:
残留応力の低減又は軟化を目的として、変態点以下で行う焼なまし。再結晶温度以下で行う場合もある。

対応英語(参考):
low temperature annealing


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼ならし及び焼なまし

番号: 2108(3.82)

用語: 拡散焼なまし

定義:
偏析現象
(※1)による不均一性を、拡散によって低減させることを意図した高温の長時間焼なまし。

対応英語(参考):
homogenizing


(※1)
偏析とは、合金元素や不純物が不均一に偏在している現象あるいはその状態のことでを意味します。