球状炭化物/球状セメンタイト/焼戻炭素
”焼ならし及び焼なまし”に分類されている用語のうち、『球状炭化物』、『球状セメンタイト』、『焼戻炭素』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”焼ならし及び焼なまし”に分類されている用語には、以下の、『球状炭化物』、『球状セメンタイト』、『焼戻炭素』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(熱処理)
⇒【焼ならし及び焼なまし】
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼ならし及び焼なまし
番号: 2301
用語: 球状炭化物
定義:
球状となった炭化物。
対応英語(参考):
globular carbide,
spheroidal carbide
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼ならし及び焼なまし
番号: 2302
用語: 球状セメンタイト
定義:
球状となったセメンタイト。
対応英語(参考):
globular cementite, spheroidal cementite
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼ならし及び焼なまし
番号: 2303
用語: 焼戻炭素
定義:
白鋳鉄(白銑)の黒鉛化焼なまし(※1)によって析出した黒鉛。
対応英語(参考):
temper carbon
(※1)
黒鉛化焼なましとは、鉄鋼の炭化物の全部又は一部を黒鉛化(セメンタイトが高温で分解して、セメンタイト中の炭素が黒鉛の形で炭素を析出する現象)させるために過共晶鋳鉄に適用される熱処理のことです。