脱炭焼なまし/黒鉛化/第一段黒鉛化
”焼ならし及び焼なまし”に分類されている用語のうち、『脱炭焼なまし』、『黒鉛化』、『第一段黒鉛化』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”焼ならし及び焼なまし”に分類されている用語には、以下の、『脱炭焼なまし』、『黒鉛化』、『第一段黒鉛化』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(熱処理)
⇒【焼ならし及び焼なまし】
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼ならし及び焼なまし
番号: 2118
用語: 脱炭焼なまし
定義:
鉄鋼の表面から炭素を除去して延性を与えるための焼なまし。
対応英語(参考):
decarburizing annealing
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼ならし及び焼なまし
番号: 2201(3.70)
用語: 黒鉛化
定義:
セメンタイトが高温で分解して、セメンタイト中の炭素が黒鉛の形で炭素を析出(※1)する現象。
対応英語(参考):
graphitization
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼ならし及び焼なまし
番号: 2202
用語: 第一段黒鉛化
定義:
可鍛鋳鉄を製造する際、共晶セメンタイトが焼戻炭素(テンパカーボン)とオーステナイトへ分解する現象。
対応英語(参考):
first stage grahtitization
(※1)
析出とは、固溶体(2種以上の元素によって形成される均一な固体の結晶質の相)から異相の結晶が分離成長する現象のことです。