鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

第一段焼なまし/第二段焼なまし/予備焼なまし



”焼ならし及び焼なまし”に分類されている用語のうち、『第一段焼なまし』、『第二段焼なまし』、『予備焼なまし』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”焼ならし及び焼なまし”に分類されている用語には、以下の、『第一段焼なまし』、『第二段焼なまし』、『予備焼なまし』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(熱処理)
⇒【焼ならし及び焼なまし】


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼ならし及び焼なまし

番号: 2115

用語: 第一段焼なまし

定義:
第一段黒鉛化のための焼なまし。

対応英語(参考):
first stage annealing


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼ならし及び焼なまし

番号: 2116

用語: 第二段焼なまし

定義:
第二段黒鉛化のための焼なまし。

対応英語(参考):
second stage annealing


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 焼ならし及び焼なまし

番号: 2117

用語: 予備焼なまし

定義:
白鋳鉄(白銑)
(※1)の黒鉛化を促進するため、あらかじめ Ac1点以下の適切な温度で行う焼なまし。

対応英語(参考):
pre-baking, pre-annealing


(※1)
白鋳鉄(白銑)とは、共晶セメンタイトとパーライト(オーステナイトの共析分解によって形成されるフェライトとセメンタイトの層状集合体)からなり、黒鉛を含まない銑鉄のことです。