白鋳鉄,白銑/バーミキュラ黒鉛
”熱処理一般”に分類されている用語のうち、『白鋳鉄,白銑』、『バーミキュラ黒鉛』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”熱処理一般”に分類されている用語には、以下の『白鋳鉄,白銑』、『バーミキュラ黒鉛』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(熱処理)
⇒【熱処理一般】
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般
番号: 1328
用語: 白鋳鉄,白銑
定義:
共晶セメンタイトとパーライト(※1)からなり、黒鉛を含まない銑鉄。
対応英語(参考):
white iron
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般
番号: 1329
用語: バーミキュラ黒鉛
定義:
球状黒鉛と片状黒鉛(※2)との中間的な芋虫状の黒鉛。
備考: コンパクト黒鉛(compacted graphite)ともいう。
対応英語(参考):
virmicular graphite
(※1)
パーライトとは、オーステナイトの共析分解によって形成されるフェライトとセメンタイトの層状集合体のことです。
(※2)
球状黒鉛とは、マグネシウムなどで処理して製造した球状黒鉛鋳鉄に生じる密な球状の黒鉛のことです。
また、片状黒鉛とは、ねずみ鋳鉄中に生じる片状の黒鉛のことです。