シリコ・フェライト/γ鉄/オーステナイト/固溶体
”熱処理一般”に分類されている用語のうち、『シリコ・フェライト』、『γ鉄』、『オーステナイト』、『固溶体』のJIS規格における定義その他について。
主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”熱処理一般”に分類されている用語には、以下の『シリコ・フェライト』、『γ鉄』、『オーステナイト』、『固溶体』などの用語が定義されています。
鉄鋼用語(熱処理)
⇒【熱処理一般】
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般
番号: 1308
用語: シリコ・フェライト
定義:
ねずみ鋳鉄及び可鍛鋳鉄のように多量のけい素を含むフェライト。
対応英語(参考):
silico-ferrite
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般
番号: 1309(4.21)
用語: γ鉄
定義:
911℃〜1392℃までの温度範囲での純鉄の安定な状態。
備考1. その結晶構造は、面心立方である。
備考2. 常磁性である。
対応英語(参考):
gamma iron
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般
番号: 1310(4.6)
用語: オーステナイト
定義:
1種以上の元素を含むγ鉄固溶体。
対応英語(参考):
austenite
分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般
番号: 1311(4.48)
用語: 固溶体
定義:
2種以上の元素によって形成される均一な固体の結晶質の相。
備考:
溶質原子が溶媒原子を置換している置換型固溶体及び溶質原子が溶媒の原子間に挿入されている侵入型固溶体に区別されている。
対応英語(参考):
solid solution